『花や咲く咲く』

今日も暑い。昼間はうだりそうでした。
本日kAKOYOGA参加者5名。新しい方が見えました。43人目の生徒さん。

さて、今日は昨日、読んだ本の話です。

本のタイトルは『花や咲く咲く』あさのあつこ作

昨年の8月15日に出版されました。内容も戦争もの。中高生向けのお話。第二次大戦、終戦間近の2年間位を扱って書いています。女学校の勤労動員、威張り散らす町内会長、学校長、教頭。
物資が乏しくなり、猫や犬まで供出しなければならなかった時代。その時代を生きた女学校の目を通して、終戦間近の戦争体験を描いていく。
みずみずしい少女の感性で大人の矛盾を鋭く見つめていく。言いたことがあっても言えなかった時代。その中を時には友達に支えられながら、生き抜いていく少女たち。いつの時代も、どんな時代も、友情は生きる力になる。そして、明日を夢見る力が生き抜く力になる。

皇国の女学生としての教育を受け、戦勝を信じつつも、日増しにB29の攻撃が増え、少しづつこれはおかしいと感じていく。
間違った教育の恐ろしさ。
少女の心の揺れを描いている。
戦争を知らない若い世代には、おすすめの作品だ。

オシャレを楽しみ、笑い合える、言いたいことが言える、そんな日常が続いていくことを願っています。