人を許すことが、実は自分自身の救いなる。KAKOYOGAは京王線南大沢駅徒歩12分です。

久しぶりに夜、家でゆっくりテレビを見た。夫との食事も、今週、夕食を共にするのは初めて。水曜日、木曜日は私が夜のレッスンがあリ不在。月、火曜日は夫の帰りが遅く、一人先に食事を済ませた。今日は夫が早く帰ってきたので、一緒にご飯を食べ、そのまま、ずるずるとテレビの前にいた。

金曜ロードショウで『名探偵コナン戦慄の楽譜』を鑑賞。2008年の映画。2時間ばっちり見てしまった。
面白かった。「絶対音感」が犯人捜しのキーワード。たぶん、8年前くらいに「絶対音感」という言葉がはやったのでしょう。作家は、世相を上手に作品に取り上げるので。

「絶対音感」をキーワードにしつつ、伏線をうまくちりばめつつ、最後は、犯人の逆恨みから事件が起きたことがわかる。

犯人は「自分が見限られた。自分の仕事がなくなった」ことへの恨みつらみで事件を起こす。
でも、実はすべて犯人の勘違いだった。逆恨みとは、恐ろしいものだ。人を憎むこと、恨むことは、実は、自分の人生さえも狂わし、壊してします。

人を許すことが、実は自分自身の救いなる。

実は、「絶対音感」の持ち主だった犯人の聴力が年とともに衰え、ピアノ調律に狂いが生じてきたことに気が付いた一流ピアニストは、彼のプライドを傷つけないために、自らがピアニストをやめた。
自分のことしか考えられない犯人は、逆恨みして、爆弾事件を起こす。

マンがではあるが、中身は深い哲学がある。人を許すことの尊さ。本当の思いやりとは何かを訴えている。見終わったあと、作家の思いは、しっかりと伝わった。

人として一流にならなければならない。自分中心ではなく、相手の気持ちを考えること。相手を信じること。相手を信じていれば、なぜ、彼はそうしたのだろう? きっと、自分のことを思って、その行動をとったのだろう。では、何がそうさせたのか? と考えることができたかもしれない。

だから、コナンシリーズ、長く続いているのだろう。