自分を大切に、人も大切に。
ヨガの考え方に八支則がある。
ヤマは、やってはいけないこと。ニヤマはやるべきこと。
今日はヤマについて考えてみよう。
ヤマの中には、アヒムサ(非暴力)、サティヤ(正直,誠実)、アスティヤ(盗んではいけない)、
ブラフマチャリア(禁欲、邪淫を慎む)、アパリグラハ(貪らない)の5つだ。
これらは、社会生活を円滑に行うための道徳的な考え方だ。
その中で、アヒムサについて取り上げてみる。
アヒムサは、非暴力だ。体への暴力はもちろんのこと、心で誰かを傷つけたり、言葉の暴力も含まれる。
釈迦が悟りを開いたあと、森で過ごしている時、その森では、必要以外は、動物たちが殺し合わずに仲良くしていたという逸話がある。
動物たちは、生きるためには他の動物を食べずには生きていけない。必要に迫られれば生きるために、他の動物を殺して食べざるを得ないが、それ以外は共に仲良く過ごしたという。
完全なアヒムサの実行者の周りでは、平安がもたらされたのだ。
私の尊敬しているガンジー。なぜ、暗殺されたのか。完全なアヒムサではなかったのではないかと、『インテグラルヨーガ』には、書かれている。
完全なアヒムサは、なんと難しいことだろう。
自分を傷つける行為もアヒムサになる。
まずは自分を大切に、人も大切に。
自分を愛せないものが、人を愛せるだろうか。