『デカメロン』上・中・下を読み終わって
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コロナウィルスの対策で2週間KAKOYOGAスタジオをお休みしたので、読書が進みました。映画も好きですが、映画館は換気が悪いし、密室になるので、時期諦めました。ですが、南大沢の東宝シネマはすいているから、大丈夫かもしれません。
この2週間で『デカメロン』下を読み終わりました。三巻全部読み通し手の感想は、『神曲』より『デカメロン』のほうが好きだと感じました。ダンテは不正義を行った人々を厳しく弾劾しましたが、ボカッチョは、諧謔精神で風刺しました。面白おかしい話に仕立てて弾劾しました。ボカッチョのほうが寛容な精神を感じました。
『デカメロン』中の中の賢者ナータンの話の中では、キリスト教徒とイスラム教のどちらも認めています。当時の世界観では、対立していたと思います。
現在では、世界宗教会議も開かれています。対立ではなく、お互いの違いを認め合うことが大切です。それは民族に対しても同じことです。価値観や歴史観の違いを認め合うことなくして、融和はありえません。お互いを身と会うことから世界平和は始まります。
『デカメロン』中の第4日第1話の父王に恋、人を殺され、その心臓を杯に入れて差し出された王女ギスムンダは、その杯に毒を入れて死ぬ。彼女の言葉や態度は、毅然としている。人は生まれではなく、その人柄であることを訴える。貴族の出でなくても、庶民の出でも、高潔で素晴らしい人は素晴らしいと身分制度を否定している。
『デカメロン』下の十日の第九話でも、イスラム教の王とキリスト教徒の騎士の友情が描かれている。信仰が違くても厚い友情は結ばれる。
ボカッチョの融和の精神を好ましく思います。男と女の話が多いのですが、中にはきらりと光るお話もあります。
『神曲』ダンテ著の後に『デカメロン』ボカッチョ著を読むと、よくわかると思います。
読書はお金のかからない楽しみですね。本代だけで、別の世界に行けるのですから。皆さん、読書を楽しみましょう。
16日からKAKOYOGAスタジオ再開します。ヨガで免疫力を上げて、コロナに負けない体を作りましょう。下の写真は、私が書いた本たちです。アマゾン、BK!、楽天などで買えます。図書館でも借りられます。良かったら読んでみてくださいね。