ヘルマン・ヘッセの『シッダルーター』を読んで。

いつも私のページに来てくださる皆様、ありがとうございます。

ゲーテの『ファウスト』1部を読了して、『ファウスト』2部と並行して、

今、ヘルマン・ヘッセの『シッダールータ』を読んでいます。新潮文庫高橋健二訳
とても面白いです。なんとヘルマンヘッセは、ヨギーだったんです。一文を引用します。

『あなたが石を水中に投げると、石は、一番早い道を進んで皆底に急ぎます。シッダールタが目標を、計画を持つと、その通りになります。シッダールタは何もしません。彼は、石が水を通っていくように、何もせず、からだひとつ動かさず、世の中の事物を通り抜けていきます。彼は惹かれるのです。落ちるにまかせるのです。目標に逆らうようなことは何ひとつ心に入り込ませないからです。』

まさにこれがゴール設定理論だと思います。

『川はいたるところにおいて、源泉において、河口において、渡し場において、早瀬において、海において、山において、いたるところにおいて同時に存在する。河にとっては現在だけが存在する。過去という影も、未来という影も存在しない』

『何ものも存在しないだろう。すべては存在する。すべては本質と現在を持っている』

上記の一節は、まさに、ヨガ哲学の時間の概念です。

ヘルマン・ヘッセがヨギーと知って嬉しいです。なぜなら中学生のころ彼の本はすべて読みました。青春時代の本の一つでした。

この『シッダルーター』は、まさにヨガ哲学をもとに書かれていると感じました。