心の作用を止滅する

 

今日はヨガ哲学についてお話しします。
『心の作用を死滅することが、ヨーガである』(インテグラル・ヨーガ)より。
さて、これはどういうことでしょうか?
心は、様々な縁に触れて揺れ動きます。子の揺れ動くことを止めて、穏やかな心でいることを言っています。
「人は心なり。束縛あるいは解脱は汝自身の心中にあり」とあります。
つまり、あなたが束縛されていると感じるなら、束縛されているし、もし、解放されていると感じるなら解放されています。
そのよい例が、南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃運動の指導者であり、不屈の人権運動の闘士ネルソン・マンデラ氏です。彼は、27年間一万日に及ぶ獄中生活を送りました。
人を獄舎につなぐことはできても、心までは縛ることが出来ません。ネルソン・マンデラ氏は、様々な家族へ迫害や自身の27年に及ぶ獄中生活でも、その心は縛られることはなく、権力にも屈しませんでした。まさに体は不自由でも心は自由だったのです。
素晴らしいです。
『抑圧する側も開放されなくてはいけない。他人の自由を奪うものは、憎しみの囚人であり、偏見と小心さの檻に閉じ困られている』(自由への長い道下 NHK出版)
私たち自身も差別する心と向き合う必要があります。
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