母は偉大なり

今週の日曜日は母の日でしたね。

みなさんは、母の日にお母さんに感謝の気持ちを表したでしょうか?

我が家では、息子夫婦がボディローションをプレゼントしてくれました。夫はユリの花。モナリザという名前です。なぜか、カーネーションは誰からももらいませんでした。

私の母も夫の母もすでに他界していません。母の日のプレゼントをもらうのはとても嬉しいことです。

でも、母の日のプレゼントを選ぶのも、とてもワクワクすることでした。年老いた二人の母に、白地に赤いバラの模様のワンピースをプレゼントしたのが、夫の母への最後のプレゼントでした。なぜか、自分の母親への最後のプレゼントは覚えていません。なんだったかしら?

相手の喜ぶ顔を想像しながら、プレゼントを選ぶのは、とても心踊ることでした。母の日に、プレゼントを贈る相手がいないのは、とても寂しいです。

まだ、お母さんが生きている方、どうぞ、お母さんを大切にしてください。いなくなったら、孤児になったような気がしますよ。

母はとても明るい人でした。そして、草花が大好きでした。広い庭に柿や梅も植え、柿は実がなりました。季節の草花も植え、毎日、庭の手入れが、母の楽しみの一つでした。

朝からしっかりご飯を炊き、おかずも作ってくれました。あの頃は当たり前のことと思っていましたが、今は感謝しています。

母は寝るときに、いつもお話を聞かせてくれました。よく覚えているのは「3びきのくま」の話。これ、確か作者はトルストイなんですよね。

私が今、童話を書いているのも、きっと母の寝物語の効果かもしれません。

母の力は大きいです。かの有名なゲーテも、子どものときに、毎晩母親が寝物語を話して聞かせてくれたそうです。大文豪ゲーテも母の影響を受けたのでしょう。

アフリカのワンガリー・マータイさん。愛くるしい笑顔の太った黒人のおばさん。実は博士ですが。マータイさんは、日本の「もったいない」と言う言葉をたくさん使った人でした。

彼女は、アフリカに4000万本の植樹を推進した『グリーンベルト運動』の創始者。2005年ノーベル平和賞を受賞しています。

マータイさんが幼い時、母親に「どうしてお空は落ちてこないの?」と聞いたところ「周囲の山々にいる大きな水牛の大きな角が空を支えているのよ」と答えてくれて、とても安心したそうです。

自然が人間を守ってくれている、そのありがたみが子どもの心に鮮やかに刻まれていったのでした。

それがのちの4000万本の植樹運動につながっていったのです。

母が子に伝える一言一言がどれほど、幼い心に刻み込まれることか。母の力は偉大です。

今、現役のお母さん、あなたの笑顔は子どもにとって、空に輝く太陽と同じです。だから、どうか子どもと一緒の時は、笑顔でいてください。心の中に雨が降っていても。

私は、子育て時代を振り返ると、精一杯やってきたと思っていますが、振り返ると、「あのとき、ああすればよかったかも」と思うことはあります。それでも、子どもを愛する気持ちだけはつたわっているといいなあと思います。