認知症予防にヨガをお薦めします!

認知症予防にヨガをお薦めします!

少子高齢化で超高齢化社会を迎えようとしている今の日本。65歳以上の人が5人に1人だそうです。
ますます老人の力が必要になってくるのでしょうか?

ところが、内閣府作成の資料によると、認知症の高齢者は、2050年に1016万人に達し、全年齢の10分の1になると考えられています。あと27年後の未来、内閣府の予想通りになるのか、ならないのか。それを決めるのは、今を生きる私たちの生き方です。

認知症の中でアルツハイマーが6割占めていると言います。
アルツハイマーは、脳の神経細胞のネットワークが支障をきたし、神経細胞が死んでしまうことで、記憶力や判断力が低下してしまう病気です。

アミロイドβというタンパク質が原因だそうです。アミロイドβの脳内レベルが加齢に伴って飛躍的に増加し、沈着すると、脳に障害が出ると考えられています。

では、いつまでも健康で認知症にならずに来ていくにはどうすればいいのか、一緒に考えていきましょう。
脳の役割を考えてみましょう。
脳は体の中でも複雑な器官ですが、その役割は大きく分けて3つです。
1つは、物事を考えたり、決定したりする「知的な働き」。
2つ目は、走ったり、動いたりといった「運動を調節する働き」
3つ目は、呼吸や脈拍などをコントロールする「生命維持の働き」

脳には全身に張り巡らされた神経ネットワークや血管を介して、心臓や肺などの臓器、目や耳といった五感の感覚器官から様々な情報が送られ、脳はそれらを元に各機関や身体活動をコントロールし、状況を判断します。

その中には無意識に行われるものもあり、眠っている間に呼吸をしたり、倒れそうになったとき、咄嗟に姿勢を保てたりできるのも脳の働きがあるからです。

先日、私は車に撥ねられそうになりました。狭い十字路にいきなり目の前に白い軽自動車が現れました。咄嗟に右手で手刀のように車のボディをはたき、左に飛び跳ねて、車に轢かれるのを防げました。その車は、止まらずに走り去りました。無意識のうちに体が動いていました。自分でも機敏に動けたのは、後から考えると驚きでした。車の動きがスローモーションに見えたのです。
これも脳の働きのおかげです。

このように脳は全身の機関と連携しながら生命活動を支えています。その関係は、脳からの一方通行ではなく、相互に影響を与えていることです。

骨の細胞から発せられる物質は、脳の記憶を向上させ、脂肪細胞から発せられる物質は、食欲を調節します。
腸に細菌が感染すると、脳では不安感が増すそうです。

一体こんな精妙な脳と体、一体誰が作ったんだろうと思ってしまいます。

私たちの体は、そうした調和で成り立っているので、脳の健康も体全体の中の健康で考える必要があります。

健康の基本は、バランスの良い食事と睡眠と運動です。
脳内のアミロイドβは睡眠中に分解・除去されるそうです。質の良い睡眠が大事ですね。
ヨガの呼吸法と瞑想は、自律神経を整えて、質の良い睡眠が取れるようになります。

運動についてはウォーキングやジョギングなどの有酸素運動には、アミロイドβの蓄積を防ぐ効果があり、認知症の発症や進行を予防する効果があります。

これまで脳の神経細胞は年齢とともに減少すると考えられていましたが、近年では運動によって増えることがわかってきました。
脳の細胞も体の筋肉も、体を動かすことで、幾つになっても作ることができます。

リラックスヨガは誰でもできます。体の硬い人でもできます。というかヨガを始めれば、数ヶ月で体は少しずつ柔らかくなります。難しいポーズもありますが、難しいポーズは、やりたい人がやればいいですね。ポーズができるようになる楽しさもあります。
無理なk自分のペースでできるのがヨガです。認知症予防のためにもヨガを始めませんか?
最後の日が来るまで、健康で楽しく生きていきたいですね。