読書会『常設展示室』原田マハ作
今日は夜8時から9時過ぎまでズームを使った読書会をやりました。
課題図書は原田マハさん作『常設展示室』一枚の絵を通してそれぞれの人生を切り開いていく女性
像が爽やかに描かれている作品たちです。智恵美さんも私も『群青』『道』に惹かれました。
『道』の中で、東山魁夷の「道」の絵の前での、兄と妹の会話。実は血のつながった兄と妹なので
すが、小さい時に母親が死に兄は孤児院に、妹は富豪の家庭に引き取られることになり、引き裂か
れた二人。兄は妹気がついているが自分のことを明かさない。妹は兄とは気づかない。
「全部捨てた。そうしたら、道が見えてきた。この絵を見ていると、そんなふうに感じます」
独り言のような何気ないつぶやき、それなのに、静かな心理があった。
この部分、いいなあと思いました。
切なさの中にも一条の光を感じる作品でした。
2人での読書会でしたが、楽しかったです。
5、6人 参加ですと、さらに面白かったと思います。
本の読み方は人それぞれですから。自分では気が付かないことも発見できます。
今日のご報告でした。