人と比較しない。比較するのは昨日の自分と今日の自分。今日の自分と明日の自分。南大沢KAKOYOGAスタジオ

 

人と比較しない。比較するのは昨日の自分と今日の自分。今日の自分と明日の自分。

私はヨガ講師である。2011年に晴れてヨガ講師になり、2024年、現在もヨガ講師である。55歳でヨガ講師になり、56歳でインドのリシケシにヨガ修行に行き、11月10日帰国し、12月1日にKAKOYOGAスタジオを主催。早、11年目を迎える。
ヨガの養成講座で学び中、ヨガの王様のポーズシルシャーアーサナというポーズがある。シバナンダヨガのレッスンではこのシルシャーアーサナから入る。頭のてっぺんで倒立するポーズだ。
初めてクラスを受けた時、ほとんどの者ができなかった。シルシャーアーサナの代わりにイルカのポーズで腹筋をするのだ。毎週レッスンするうちにどんどんシルシャーアーサナができる人が増えていく。
ヨガの考え方で「人と比較しない。比較するのは昨日の自分と今日の自分。今日の自分と明日の自分」である。わかってはいるが、できないうちは、焦りと「なんでできないんだろう」との自己嫌悪に苛まれた。
日本の養成校を卒業するまで、実はできなかった。そのクラスでは、多分、できなかったの私だけである。理屈はわかっていても、ついつい比較してしまうのが人間だと思う。かなり落ち込んだ。周りは私の子ども世代にも関わらず。若い人は習得が早い。
シルシャーアーサナができなくても、ヨガレッスンの指導がちゃんとできれば、卒業できて資格をもらえる。
無事ヨガの養成講座を卒業し、ヨガ講師の資格も取得。ヨガスタジオのオーディションも受かり、週15本のレッスンを持てるようになった。
毎週15本レッスンを受け持つうちに、「ヨガってもっと深いもの」と思い、呼吸法や瞑想の本を読み漁った。
そこで、「インドに行こう」と思いつき、2013年10月にインドのリシケシにテーチャトレーニングを受けに行った。
それまでにもシルシャーアーサナは自分で練習をしていたが、ついにインドでシルシャーアーサナができるようになった。嬉しかった。一つのアーサナを習得できてから、「人と比較しない。比較するのは昨日の自分と今日の自分。今日の自分と明日の自分」と初めて心の底から思えるようになった。
人生の中で「人と比較しない」ということは、とても大切なことだと思う。
人と比較するから、自分のできないことで落ち込んだり、自分ができることが周りができないと傲慢になることもあるだろう。
「人と比較しない」ことで、常に心は穏やかで平成でいられる。
また、「自分を信じる」という考え方もヨガにはある。「自分を信じること」ができれば、自分に自信ができる。
「できない」のではなく、「できるまで」諦めずにやれば必ずできるようになる。ヨガのポーズだけではなく、全てに通じると思う。