今週読んだ本『異邦人』『ソバ二イルヨ』

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今日は久しぶりの本のお話です。
『ソバニイルヨ』喜多川泰作 幻冬舎発行

読み終わった後の読後感がすごくいいです。中学生のいじめ、人工知能ロボットなど、

現代的なモチーフを使い、人がどのように生きていくべきかを描いています。

自分の夢も誰かにどう思われるかを気にして言えない。常に人にどう思われるかを気にしていた主人公がお父さんが作ったロボットと日々対話することで変わっていく成長物語。

勉強する意味するいみもしっかり描かれています。中学生に読んでほしい本です。
もちろん大人が読んんでも面白いです。

もう1冊は『異邦人』カミユ作 新潮社発行
カミユの代表作のひとつ。もう一つの代表作としては『ペスト』がある。
母の死の翌日、海水浴に行き、ほのかな思いを抱いていた女性と一夜を共にし、映画を見て笑い転げる。
同じアパートに住む男の女関係の揉め事に巻き込まれて、殺人を起こしてしまう主人公の話だ、

「母親の葬儀で涙を流さな人間は、すべての社会で死刑を専攻される恐れがある。という意味はお芝居をしないと、彼が暮らす社会では異邦人として扱われる余地ほかないということである。主人公のムルソーは、なぜ、演技をしなかったのか、それは彼が嘘をつくことを拒否したからだ」

示唆深い、現代でも全く古くならない『異邦人』だ。

「なぜ殺したのか?」との判事の問いに「太陽のせい」と答えるムルソー。
映画の『太陽がいっぱい』でアランドロンがヨットに乗って、太陽を仰ぎ見るシーンを思い出した。

2作とも良い作人あので、お時間あれば、ぜひ、読んでほしい。